SHIRUSHI GUIDE / 04
神社にある「名前が書いてある石」は何?
玉垣・石碑・奉納者名の意味
境内で見かける、人の名前や会社名が刻まれた石。形や設置場所によって、玉垣、石碑、灯籠などさまざまな種類があります。
神社にある、名前がいっぱい書いてある石
神社を歩いていて、「この名前がたくさん刻まれた石は何だろう?」と思ったことはないでしょうか。人の名前、会社名、昔の屋号、地域名。境内には、さまざまな名前が刻まれた石があります。
参道や本殿のまわりに、同じ形の石柱が連続して並び、その一本一本に名前が刻まれているなら、「石玉垣」である可能性があります。
江戸時代から残る白八幡宮の玉垣には、一本一本に奉納者の名前が刻まれています。宮津市の和貴宮神社の玉垣にも51名の寄進者名が刻まれています。つまり名前は単なる飾りではなく、その神社や建物を支えた人の記録でもあります。
一本だけ大きな石なら、別のものかも
神社の境内にある「名前入りの石」は、玉垣だけではありません。石碑、奉納碑、記念碑、社号標、灯籠、鳥居、百度石などにも、奉納者や建立者の名前が刻まれていることがあります。
そのため、「名前が書いてある石=必ず玉垣」ではありません。形や設置場所、刻まれている文章を見ると、何のために建てられたものか分かることがあります。
なぜ名前を石に刻むの?
神社の建物や境内設備は、氏子や崇敬者など多くの人の奉納・寄進によって整えられてきました。石玉垣などでは、その奉納者の名前を刻む習慣があります。
神社本庁が紹介する境内整備事例にも、奉納された石玉垣235柱の補修と刻名文字の墨入れを行った例があります。名前を刻むことは、「誰がこの場所を支えたのか」という記録を後世へ残すことでもあります。
今でも名前を石に残すことはできる?
できます。現在でも、石玉垣などへの奉納を募集している神社があります。募集内容によって、本人の名前、家族の名前、会社名、団体名などを刻める場合があります。
ただし、費用、刻銘できる内容、残る期間、募集数は神社ごとに異なります。
「あの石は何だろう」から始めてもいい
「玉垣」という言葉を知らなくても、神社で目にした名前や、昔からそこに残る人の名前から奉納の存在を知ることがあります。
「しるし」では、玉垣、銅板、芳名板、灯籠など、神社やお寺に名前を残せる奉納を探して紹介しています。